ミーティングスケジューラシステム要求仕様書

1999.6.28 se1-09 group (種本 満/ 松本 文宏/ 山川 匡史/ 米田 美里/ 井村 誠孝)

目次

概要
機能概要
機能詳細
補助機能
動作環境・インターフェース仕様
情報の開示/隠蔽

概要

本仕様書は、大学研究室向けのミーティングスケジューラシステムの 要求仕様を記載するものである。


機能概要

目的

本ミーティングスケジューラシステムは、ミーティングの開催を支援することを 目的とする。 すなわち、主催者のミーティング開催要求に対して、参加したい参加者の多くが 効率的に参加できるように日付と場所を決定する。

支援に際して必要なデータを登録・管理する機能を持つ。 管理に際してはプライバシーの保護に留意する。

また、ユーザ間のコミュニケーションによる競合解決を支援するために、 本システム上でユーザ間の通信をサポートする。


機能詳細

本システムは次の機能からなる。

以下、各機能について説明する。

ミーティング開催支援機能

ミーティング主催者による開催の通知、参加予定者の参加確認および 期間中の各日に対する予定の収集、開催日の決定、競合の解決を 支援する。

本機能は、次のような手順で実現される。

1. ミーティング主催者による開催の宣言

本システムに登録されているどのユーザもミーティングを開催できる。
ミーティングを開催したいユーザは、システムに対し、その旨を宣言する。 この際、次のような情報をシステムに入力する。

この段階で、データベースとの照合が行われ、開催が不可能である (既に会場が別のミーティングによって使用する予定になっている、 収集済みの各参加予定者のスケジュールが一致しない、など) 場合には、参加予定者にメッセージを送る前に 主催者に再考を求める(再考支援を参照のこと)。

2. 参加予定者との送受信

ミーティングの開催が宣言されると、参加予定者に上記の情報が送られ、 各ユーザのウィンドウにメッセージの到着が表示される。 メッセージの到着時に効果音他の再生を行うことも可能とする。 また、別途メールでの通知を設定しているユーザには、 同様の内容を記載したメールも送付される。

参加者予定者は、自らのスケジュールとの兼ね合いを検討し、

を返信する。 インターフェースは、カレンダーのようなフォームにボタン等を配置し、 それらを操作することで選択が可能であるものとする。

一日のうちの時間帯の設定については、基本的にはおおまかな設定(午前/午後/夜) を用いるが、細かな設定(何時から何時まで)も可能とする。

3. 競合判断・返答収集

参加予定者からの返答は随時チェックされ、十分な返答が集まらない段階でも 開催が不可能になった場合には、その旨が主催者に提示される。
再考支援を参照のこと。

返答が期日までに集まれば次の開催日時決定フェーズに進むが、 そうでない場合には、主催者に判断を仰ぐ。 このときには、

の2つの選択肢が、現在の返答状況の情報と共に主催者に与えられる。

また、例えばある必須でない参加者1人からの返事がないような 場合には、「返答を待たずに次の決定フェーズに進むべきである」といった 提案がシステム側からなされるのがよい。

返答期日が迫っても返答の集まりが悪い場合には、返答期日になる前に 主催者に通知する、あるいは参加予定者に自動的に返答を要求するメッセージを送る。 これらの、システムの自動的な応答機能はオプションとし、 主催者が使用するかしないかを設定できるものとする。

4. 開催日時決定

競合がない場合には開催日時および場所を決定する。 決定事項は各参加者に通知される。

もし、決定後に日時が変更になった場合のことを考え、 予定されている次候補の日時も同時に通知されるものとする。

5. 決定済み日時変更

決定済みの日時の変更は、次のような場合に生じる。

いずれの場合も、主催者に判断が委ねられ、次の再考支援のフェーズに移る。

6. 再考支援

開催が不可能である場合、競合の種類に応じて システムは適切な振る舞いをする。

主催者は以下の判断を下すことができる。

競合の種類を判断するときの基準になる各要素の重み付けは、 システムが基準値を持っているものとするが、 主催者が変更することも可能である。

重要なことは、システムはあくまでも支援するのあり、 どれほど無理があろうとも、最終的に主催者の判断で開催を 強行することは可能である。
人間はシステムよりも絶対的に偉い。

フローチャート

以上をフローチャートにすると次のようになる。


データベース管理機能

ユーザ管理

本システムを使用するユーザを登録し、各ユーザの設定を管理する。
また、一括した情報の送信を可能とするために、 複数のユーザをひとまとめにしたグループを作成できる。

会場管理

本システムで支援するミーティングを開催する会場の情報を管理する。
各会場の情報としては、

などを保持し、必要に応じてユーザに提示する必要がある。

会場の予約状況は、別のシステムからネットワークを通して取得できる のが望ましいが、そのようなシステムが存在しないことを想定して、 ユーザが手で入力することも可能とする。

ユーザ間通信機能

競合の解決を計る際に、ユーザ間でコミュニケーションを行う必要が 生じる可能性がある。 本システムではシステムに登録されている任意のユーザとの通信を 行うことができる。文字およびファイルによる通信は必須である。 TV会議システムのように、映像および音を送ることができればなおよい。

これらの機能はメインウィンドウの隅で常時待機状態になっており、 必要になった際にはいつでも使用できなくてはならない。 インターフェース仕様の項を参照。


補助機能

以下のような機能を選択的に使用可能とする。


動作環境・インターフェース仕様

動作環境

本システムは、ウィンドウシステム上で動作する ネットワーク接続型のアプリケーションとする。
マルチプラットフォームで動作することが望ましい。
ユーザ間のメッセージの送受信は基本的に本システム上で行い、 メールによるメッセージ通知を行うかどうかはユーザの選択に委ねられる。

GUI概要

GUIの概要は次の通りである。

また、直観的な操作を可能とする。例えば、

などである。


情報の開示/隠蔽

各ユーザからは以下のような情報に随時アクセス可能である。

上記以外の情報は本人以外のユーザに開示されてはならない。

ミーティングの主催者は、それに加えて、

を見ることができる。

重要なことは、必要のない情報は出来る限り隠蔽されなくてはならない、 という点である。


ソフトウェア工学I se1-09 グループ
e-mail: se1-09@holstein.aist-nara.ac.jp